海外の医療事情 海外の医療事情

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東南・南アジア

インドネシアの医療事情

医療制度、医療事情
医療機関の選択 全体的な医療水準は決して高くありませんが、日本人を含め外国人が利用する私立病院は、近代的な施設も整っており、安心して受診ができます。また、日本人医師や日本人受付等がいたりと、サービスも充実しています。但し、心臓疾患などの外科的手術が必要な重症の場合は、日本・シンガポール等に緊急移送することもあります。
尚、2006年11月の保健大臣令により、インドネシアでは鳥インフルエンザが疑われる患者は一般病院には入院できず、各州にある鳥インフルエンザ政府指定病院に入院し、治療を受けることになっています。病院名、所在地等は在インドネシア日本国大使館ホームページ より検索可能です。(外務省HPより抜粋)
医療費 比較的設備の整った私立病院を受診する際は、保険等による支払い保証がないと受診前に高額(1000~10,000USドル)の保証金を要求されることがあります。これらを勘案して、いざという時のために必ず海外旅行傷害保険に加入してください。(外務省HPより抜粋)
医薬分業のため、薬は処方箋を持って薬局で購入します。
現地医療事情
  • 貧富の差が大きい国で、裕福な人達は近隣のシンガポール、マレーシアで治療をします。新聞の発表では年間10万人以上が治療や健康健診など医療目的で出国しています。
  • 医療サービス全般の質が悪いとされています。最新設備、優秀な専門医は首都ジャカルタに集中しており、バリ島など地方では医師、設備ともに十分ではありません。駐在員は地方での治療は極力避け、ジャカルタや近隣のシンガポールでの治療または日本人医師や看護士の勤務する日本人クリニックでの受診を勤務先から勧められています。日本人クリニックから必要に応じ検査や入院のため他の病院を紹介してもらうことも多いようです。
  • 自由診療で医療費の基準が無いため、近年ジャカルタの高級私立病院で医療費が高騰しています。

社会保険制度(対日本人)

全国民を対象とする保険制度はなく、公的医療保障制度は下記のように分かれています。

  1. 公務員などを被保険者とする「公務員医療給付制度」(ASKES: Asuransi Kesehatan Pegawai Negeri)
  2. 民間企業の労働者を被保険者とする「労働者社会保障制度」(JAMSOSTEK: Jaminan Sosial Tenaga Kerja)
  3. 貧困者を対象とする「社会健康保障制度」(JAMKESMAS)
  4. 軍人を対象とする制度(ASABRI: Asuransi Sosial Angkatan Bersenjata Republik Indonesia)
  5. パイロットプログラムの「社会福祉保険」(ASKESOS)
  6. その他民間の医療保険

※企業の従業員とその家族は、日本の労災保険と健康保険にあたるJamsostek(ジャムソステック)保険に加入することを義務付けられています。この保険は「同等以上の付保のある保険に加入」していれば加入する必要がないため、ほぼ海外旅行保険を付帯している日本人駐在員は加入していないことが多いです。

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